電験三種を受験するにあたり、ベクトル図を描けるようになることが非常に重要になります。そこで、今回は送電線の電圧降下に関するベクトル図の描き方について説明します。

送電線のインピーダンスは、導体の抵抗と誘導性リアクアンスを合わせたものとなります。特に長距離送電になると、誘導性リアクタンスの影響が顕著になります。

送電線の電圧降下をベクトルで考えるとき、通常基準は受電端電圧で考えます。遅れ力率としたとき、受電端電圧ベクトルと負荷電流ベクトルとの角度を力率角θといいます。

導体の抵抗での電圧降下ベクトルは、受電端電圧ベクトルの先端から負荷電流ベクトルと平行に大きさIrで描きます。

誘導性リアクタンスでの電圧降下ベクトルは、導体抵抗での電圧降下ベクトルの先端から90°進んだ方向に大きさIXLで描きます。

0点から誘導性リアクタンスでの電圧降下ベクトルの先端を結んだものが、送電端電圧ベクトルとなります。

受電端電圧ベクトルと送電端電圧ベクトルの間の角度を相差角と言います。

img1600205b7549c6831ae0f

このベクトル図は、電験を受験するにあたって非常に重要な項目になります。様々な出題方法が考えられますので、しっかりと理解し応用できるようにしましょう。

電験三種対策講習会

https://www.japan-ems.jp/curriculum/denken3/

講習のサンプル動画がyoutubeで見れます

https://www.youtube.com/channel/UCMzcJDNESFPvUrfA0ndU0LQ/videos