前回は保護協調についてお話ししました。

電験三種の問題で、保護継電器の動作時間を算出させる問題が出題されることがあります。

過電流継電器を例にお話しすると、継電器の動作時間は継電器に流入する電流の大きさによって決定します。当然、実際の回路に流れるような大電流を継電器に流すわけにはいきませんので、計器用変流器によって扱いやすい大きさに変流します。現在主流となっている変流器は、二次定格が5Aとなっています。

問題を特に当たり、一次側に流れる事故電流の大きさから二次電流を算出するという過程が非常に重要になります。

もう一つの要素として、大抵の過電流継電器にはタップがもうけられています。このタップを変更することにより、電流の大きさに対する動作時間を任意の値に変更することが出来ます。

問題を解くために必要が知識ですが、それ以上に実務でも重要な知識です。

過程と内容をしっかりと理解しておきましょう。

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