第二種電気工事士の技能試験で出題されるリングスリーブのサイズ、覚えづらくて大変ですよね。

しかし、安心してください。この記事では日本エネルギー管理センターで実際に教えている「リングスリーブの組み合わせを最低限の原則で覚える方法」を紹介します。この考え方は、試験だけでなく現場でも通用する実践的なものです。

なお日本エネルギー管理センターは最短かつ最小の労力で合格を目指せるノウハウと、徹底した技能試験対策により、第二種電気工事士合格率が毎年90%以上を誇っています。

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リングスリーブの組み合わせについての考え方は動画でも解説しています。

リングスリーブの種類と適合表について

リングスリーブは、電線を接続する際に使用する重要な部品です。

適切なリングスリーブを選ばないと、接続不良や発熱などの問題が生じる可能性があります。そのため第二種電気工事士試験では、リングスリーブの選定に関する問題がよく出題されます。

適合表を覚える(難しい)

リングスリーブには、小、中、大の3種類があります。それぞれの使い分けは、適合表で確認することができます。

適合表には、電線のサイズと本数に応じて、適切なリングスリーブが示されています。しかし、この適合表に記載されているすべての組み合わせを覚えるのは、かなり難しいですよね。

そこでリングスリーブの選定に関する最低限の原則を知っておくことが重要になります。この原則を理解していれば、適合表を覚えていなくても、適切なリングスリーブを選ぶことができるようになります。

最低限の原則で覚える量を減らす

リングスリーブの組み合わせを覚える上で、以下の3つの原則を押さえておきましょう。

  • 原則1: 小のリングスリーブは8スケア以下
  • 原則2: 中のリングスリーブは8スケアを超えて14スケア以下
  • 原則3: 1.6mmの電線は1本2スケア、2.0mmは3.5スケアと扱える

まず小のリングスリーブは、8スケア以下の電線の組み合わせに使用します。例えば、1.6mm(2スケア)の電線を3本使う場合、合計6スケアになるので、小のリングスリーブを選びます。

次に中のリングスリーブは、8スケアを超えて14スケア以下の電線の組み合わせに使用します。例えば、2.0mm(3.5スケア)の電線を3本使う場合、合計10.5スケアになるので、中のリングスリーブを選びます。

原則3は、電線のサイズとスケアの関係を示しています。1.6mmの電線は1本で2スケア、2.0mmの電線は3.5スケアと扱うことができます。この関係を理解しておくと、電線のサイズからスケアを計算する手間が省けます。

ただし1つ例外があります。1.6mmまたは2スケアの電線を7本使う場合は、中ではなく大のリングスリーブを使います。7本という多くの電線を束ねると隙間ができやすく、中のリングスリーブでは入りづらいため、と覚えると覚えやすいでしょう。

以上の3つの原則と1つの例外を理解することで、リングスリーブの組み合わせを最低限の情報で判断できるようになります。適合表のすべての組み合わせを覚える必要はありません。

中と大のリングスリーブの違いは小さい

中と大のリングスリーブは、内径の差がわずか0.8mmしかありません(覚える必要はありません)。

また許容電流も両方とも30Aまでと共通しています。つまり、中と大のリングスリーブの性能差は小さいのです。この点を理解しておくと、適合表を見なくても、中と大の使い分けがしやすくなります。

ダイスと刻印の使い分け

リングスリーブを圧着する際は、使うリングスリーブと同じ位置のダイスで潰すのが原則です。小のリングスリーブであれば小、中であれば中、大であれば大の位置で潰します。

ただし、小のリングスリーブで1.6mmまたは2スケアの電線を2本使う場合は、1.6/2.0の位置で潰します。この場合、マークは丸が出ます。これは、1.6mmと2スケアの電線を2本使う組み合わせが、小のリングスリーブでは細すぎるためです。1.6/2.0の位置で潰すことで、適切な圧着ができます。

一種の工事士を目指す方は、1.6mmと2スケアが同等であることを覚えておきましょう。一種の工事士試験では、2スケアの電線を使う問題がよく出題されます。2スケアの電線は1.6mmと同等として扱うことを知っておくと、問題に柔軟に対応できます。

第二種電気工事士試験は難しくなる傾向にある

近年、第二種電気工事士試験は難化しており、今後2スケアと3.5スケアの電線を使う問題が出てこないとも限りません。

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試験対策としては、基本的には適合表を覚えていれば解答することが可能です。しかし5つのルール(原則3つと例外1つ、ダイスの使い分け)を押さえておけば、適合表の暗記は最低限で済むでしょう。

このように最短かつ最小の労力で合格を目指せるノウハウと、徹底した技能試験対策により、第二種電気工事士合格率が毎年90%以上を誇る日本エネルギー管理センター。

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