第二種電気工事士筆記試験の配線図問題では、最小電線本数を求めて解答する問題がよく出題されます。余白に複線図を描いて解答する方法が一般的ですが、じつは複線図を描かなくても解く方法があります。

本記事では、最小電線本数を求める問題について、まずは複線図を描いて解答する一般的な流れを簡単に解説し、次に複線図を描かずに解答する方法を紹介します。

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配線図から最小電線本数を求める一般的な手順

筆記試験にて最小電線本数を求める一般的な流れは以下の通りです。

  1. 使用電線を確認する(VVF1.6がほとんど)
  2. 該当箇所につながる電源を探す
  3. 余白に複線図を書く
  4. 最小電線本数を求める

また「最小電線本数を求めて解答する問題」では、最小電線本数を求めたうえで、必要なリンスグリーブまたは差込形コネクタの種類と個数を答える形式のものがとくに多く出題されます。

差込形コネクタはわかりやすいですが、リングスリーブは電線の本数により適合するサイズが変わり、ここの知識が抜けていると正解に到達できません。リングスリーブと電線本数の組み合わせについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:リングスリーブの組み合わせは最低限でOK|試験から現場まで通用する考え方を紹介

さらに複線図の描き方については、当センター流のやり方を以下の記事で解説しています。解説動画も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:単線図から複線図を描く簡単な方法を解説|技能試験で複線図を描かない裏技も

複線図を描かずに最小電線本数を求める方法

最小電線本数を求める際、複線図を書かなければできないと思いがちですが、じつは描かないで解くことも可能です。

この方法で解く場合、配線図において本数を問われている部分の負荷側に着目します。

  1. 負荷側にコンセントや照明器具があるか確認する。ある場合は、接地の白線が1本必要になる
  2. 負荷側に非接地の黒を送る必要があるのか確認する。必要がある場合は、非接地の黒が1本必要になる
  3. スイッチからの送り線が何本必要か確認する

1〜3の合計本数が、最小電線本数になります。

具体的な例で考えてみましょう。

複数のスイッチが固まっている箇所へ向かう電線の本数を考えてみます。

スイッチにおける電気の流れは、単純に言えば電源からもらった電気を負荷(おもに照明器具)に送るという流れになります。ということは、スイッチ1つの場合、電線の本数は“電源からの非接地線”+“負荷への送り線“の2本になりますね。

では複数個のスイッチがある場合はどうなるでしょうか? よほど特殊な事情が無い限り、同じ箇所に複数個スイッチがあるとき、電源は共通です。つまり、非接地の黒線はスイッチごとでは無く、1本で済ませてしまうのです。

よって、電線の本数は“電源の線1本”+“スイッチから負荷への送り線(スイッチの数だけ)”ということになり、スイッチの数をnとするとn+1本になります。スイッチが2個なら3本、3個なら4本です。 ※ただし、三路スイッチや四路スイッチの場合は異なります。

なお、平成28年度下期筆記試験の31番を上記の方法で解く解説動画も公開しています。

複線図を描かずに解く方法をマスターして時間短縮しよう!

最小電線本数を求める問題は複線図を描いて答えるのが王道ですが、複線図を描かずとも求めることは可能です。解答時間の短縮にもつながりますので、マスターしておくと役に立つでしょう。

ただし、第二種電気工事士として「複線図は描けなくてもOK」というわけではありません。時間が余っているならば、複線図を描いて解くことを推奨します。複線図があるほうがミスも少ないはずです。

関連記事:第二種電気工事士を独学で合格する勉強方法|おすすめテキストも紹介

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