複線図を書けることが重要になります
実技試験対策講習会を受講する前に、是非憶えておいていただきたい決まり事があります。この決まり事は筆記試験対策講習の配線図でもお話ししている内容です。
これは単線図から複線図に直す際の手順です。
まず1番目です。1番目は、「スイッチ以外の白線をつなぐ」です。スイッチ以外の白線とは、接地側の白線のことです。 接地側電線は、安全性を考えると一番重要な配線ですので一番はじめにつなぎます。照明などの負荷には必ず接地側の電線が必要になりますし、電源をそのまま送るコンセントや他負荷には当然必要です。 スイッチの白線とはスイッチから負荷への送り線で、本来は白線を使いたくないのです、ケーブルの配色の関係でやむを得ず使用しています。ですので、スイッチの白は除いて接続する必要があるのです。
2番目は、「負荷以外の黒線をつなぐ」です。負荷以外の黒線とは、電源側の黒線のことです。電源がいくのは、スイッチ、コンセント、他負荷です。負荷はスイッチから電源をもらいますので、負荷の黒は除く必要があるのです。
3番目は、「残りの線をつなぐ」です。1,2番目の手順を済ませていれば、基本的に残っているのはスイッチから負荷への送り線です。送り線は、どのスイッチと負荷をつなぐかをしっかり考えながら配線しましょう。
ただし、三路スイッチ、四路スイッチ回路に関しては2番目の手順が使えません。第二種電気工事士では複線図を書くことなく作業を行うことが出来ますが、第一種出来工事士では作業時間にある程度余裕があります。さらに、課題によっては回路が少々複雑となることもあります。よって、複線図を確実に書けるようになっておくのは非常に重要です。是非、各課題について複線図を書けるよう訓練を重ねてください。
第1種電気工事士試験対策講習会
http://www.japan-ems.jp/curriculum/e-construction1.html
講習のサンプル動画がyoutubeで見れます
https://www.youtube.com/channel/UCMzcJDNESFPvUrfA0ndU0LQ/videos