第一種電気工事士では、受電設備の問題が出題されます。そのなかで、保護継電器に関して出題されることがあるので代表的な保護継電器についてお話します。

(1)過電流継電器過

電流継電器は、設備内の短絡事故等で過電流が流れた際に遮断器を開放する、もしくは警報を発するための継電器です。過電流継電器はCTからの電流により動作します。

(2)地絡継電器

地絡継電器は、地絡事故により流れる零相電流をZCT(零相変流器)で検出し動作します。地絡継電器は、遮断器かLBSを開放する、もしくは警報をはっする継電器です。しかし、構内のケーブル長が長い場合などに外部の地絡事故で誤動作する恐れもあります。それを改善したのが次に説明する「方向性地絡継電器」です。

(3)方向性地絡継電器

この継電器は、ZCTからの零相電流とZPT(零相変圧器)からの零相電圧を検出して動作します。ただし、零相電流と零相電圧の位相も関係しており、この位相から内部事故の場合のみに動作するのがこの継電器の大きな特徴です。「地絡継電器」の箇所でお話ししましたが、構内のケーブルが長い場合などに適用し外部事故での遮断器等の不要トリップを防止することができます。

今回は、受電設備の代表定な継電器のお話しをしました。各継電器の働きを覚えるとともに、どのような変成器と一緒に使用するかも併せて覚えるようにしてください。

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