電力設備に被害を及ぼす異常電圧は、一般的に雷のイメージが一番大きいかと思います。実際に、最も過酷な異常電圧は雷によるもので、この雷による異常電圧を雷サージと呼びます。

しかし、電力設備にとって脅威となるのは雷サージだけではありません。

遮断器によって電流が遮断されることにより、線路や機器のインダクタンスに流れる電流が急激に変化することになります。

そうすると、インダクタンスでe=-Ldi/dtの誘導電圧が発生、これがサージ電圧として電力設備に悪影響を生じます。

このような遮断器や断路器の開閉により生じる異常電圧を開閉サージと言います。

避雷器などは、雷サージだけではなく開閉サージなどの異常電圧から電力設備を保護する役割があります。

電力設備の異常電圧は雷サージだけではないので、文章問題が出題された際に十分注意しましょう。

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