架空送電線は、雷害対策は非常に重要になります。

雷が直接送電線に落ちると、碍子の絶縁破壊や送電線から受電している設備の絶縁破壊などの重大事故につながる恐れがあります。

送電線に直撃するのを防止するための対策として、架空地線が必ず設けられています。架空地線は、保護できる範囲が決まっておりこの範囲を遮蔽角といいます。一条では保護しきれない場合、二条施設するなどの対策を施します。

鉄塔に直撃した場合、鉄塔を通して大地に逃げます。雷は、瞬間的に非常に大きな電流が流れます。鉄塔の接地抵抗が大きいと、この電流により鉄塔の対地電位が上がり、鉄塔から送電線に向かって放電が発生します。これを逆フラッシオーバーといいます。これを防止するため、送電鉄塔の接地抵抗は非常に低くしておく必要があります。(法規上はA種接地工事なので10Ω以下でよい)

ほかの対策については次回お話します。

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