電験三種の計算問題において大きなウエイトを占める効率計算。効率計算をマスターすることによって、合格に向けて大きく前進することが出来ます。
 効率とは、一言で言えば出力を入力で割ったものです。つまり、入力が1で出力が0.8ならば効率は0.8となります。これだけ聞くと簡単に解くことが出来そうですが、そう簡単に解くことが出来る問題ばかりでないのが電験三種なのです。
 そんな効率計算において、最優先に抑えるべき点は以下の三つです。

?入力はどれか
(2)出力はどれか
(3)損失はどれか

 効率計算で最もやっかいな点は、求める(又は与えられている)効率によって入力と出力が異なる点です。たとえば、火力発電の効率計算でタービン効率といえばタービン入力のエネルギー、発電機効率といえば発電機入力といったように、入力として扱う値が全く異なるのです。
 さらに、効率計算で以外とやっかいなのが出力を求めるのか入力を求めるのかによって損失の扱い方が異なる点です。たとえば、揚水発電の計算で発電機出力を求める場合は損失落差分を有効落差から引きますが、揚水次の入力電力を求める場合は損失落差分を有効落差に足して計算します。つまり、出力を求める場合は入力から損失を引く、入力を求める場合は逆に出力に損失を足す。当たり前のことのように思いますが、意外と間違えやすいので注意が必要です。
また、応用問題として損失を求める過程が複雑になっている問題が出題される事もあります。応用範囲が広いのも効率計算の特徴です。逆に基本を憶えればある程度対応できます。是非マスターしてください。

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