誘導電動機の構造
電験3種機械科目では、電動機の構造に関する知識問題が出題されることもあります。
機械科目は計算問題の難易度も高めですので、知識問題として出やすいポイントを抑えることが合格のこつと言えるかもしれません。
今回は、誘導電動機の構造についてお話しします。
誘導電動機は、大きく分けて「巻線型」と「かご形」に分けることができます。
回転子も巻線によって構成されているものが「巻線型」、鉄のバー等を組み合わせてかごとしたものを使用しているものを「かご形」と言います。
当然、かご形の方が構造としてシンプルなものになっています。
巻線型の非常に大きな特徴として、回転子側(二次巻線)をスリップリングを通して外部に引き出し、可変抵抗器を接続することにより比較的容易に速度制御を行うことができます。また、この二次抵抗の大きさにより最大トルクを発生する滑りが大きくなるという特徴も有ります。これを比例推移といい、誘導電動機の非常に重要なポイントとなっています。
かご形はこの二次抵抗を用いた制御が不可能なので、VVVFインバータが普及するまで速度制御が非常に困難でした。そのため、以前は定回転の機器に用いられてきました。現在は、VVVFインバータが広く普及しているため、保守も容易なかご形が鉄道用などの大容量機にも広く用いられています。
出題として、巻線型、かご形の各特徴のほかに比例推移についてもよく出題されます。今回お話しした知識はもちろん、比例推移は計算問題としても重要なポイントですので、併せて学習するようにしてください。
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