電験3種電力過去問(H14年問6)
架空送電線路の線路定数には、抵抗、インダクタンス、静電容量などがある。導体の抵抗は、その材質、長さ及び断面積によって定まるが、(ア)が高くなれば若干大きくなる。また、交流電流での抵抗は(イ)効果により直流電流での値に比べて増加する。インダクタンスと静電容量は、送電線の長さm電線の太さや(ウ)などによって決まる。一方、各相の線路定数を平衡させるため、(エ)が行われる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に記入する語句として、正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
答え (5)
解説
架空送電線路の線路定数には、抵抗R、インダクタンスL、静電容量C、漏れコンダクタンスGの4つがあり、このうちGは通常無視されます(非常に小さい)
まず、抵抗の大きさは導体の長さに比例し断面積に反比例します。それ以外に、導体は温度が上がると抵抗値は増加します。さらに、交流電流を流すと電流密度が導体表面に行くほど高くなる表皮効果が発生します。結果的に、導体の面積が減少したと同じになるため交流の実行抵抗は直流の抵抗より小さくなります。
インダクタンスや静電容量は、電線相互間や対地間の距離が非常に大きく影響するため電線の配置によって値が決まります。このことから、電線の配列をずっと同じにしていると各線のインダクタンスや静電容量に差が出て、電気的不平衡の状態になります。これを防ぐため、一定の距離ごとに電線の一の入れ替えを行います。これをねん架といいます。
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