【問29】 自家用電気工作物の適用を受けるものは。ただし、いずれも１構内に設置するものとする。

イ.低圧受電で、受電電力の容量が45[kW]、出力10[kW]の風力発電設備を備えた展望レストラン ロ.低圧受電で、受電電力の容量が35[kW]の印刷工場（発電設備なし） ハ.低圧受電で、受電電力の容量が45[kW]、出力25[kW]の非常用内燃力発電設備を備えた映画館 ニ.低圧受電で、受電電力の容量が40[kW]、出力10[kW]の太陽電池発電設備を備えた事務所ビル

解答：ハ

解説

一般用電気工作物の条件は以下の通りで、それ以外の工作物は自家用電気工作物（電気事業に用いる電気工作物は除く）になります。

1. 低圧で受電していること（受電電力の容量は関係なし）
2. 発電設備がないこと（小出力発電設備を除く）

②で述べている小出力発電設備とは以下の設備を言います

• 太陽電池発電設備（出力50kW未満）
• 風力発電設備（出力20kW未満）
• 水力発電設備（出力20kW未満、ダムを伴うものを除く）
• 内燃力を原動力とする火力発電設備（出力10kW未満）
• 固体高分子型又は固体酸化物型の燃料電池発電設備（出力10kW未満）

なお、小出力発電設備の規定は2023年に改訂されているので注意が必要です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事：一般用電気工作物の定義｜2023年新設の「小規模事業用電気工作物」についても

 

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