第二種電気工事士筆記試験 過去問解説|平成14年度午後 問11
【問11】 低圧の機器を簡易接触防護措置を施していない場所に施設する場合、それに電気を供給する電路に漏電遮断機の取り付けが省略できないものは。 |
イ.100[V]の電気洗濯機を水気のある場所に施設し、その金属製外箱の設置抵抗値が10[Ω]であった。 ロ.100[V]のルームエアコンを住宅の和室に施設した。 ハ.工場で200[V]の三相誘導電動機を乾燥した場所に施設し、その鉄台の接地抵抗値が10[Ω]であった。 ニ.電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の電気機器を屋外に施設した。 |
解答:イ
解説
電技解釈第36条(地絡遮断装置の施設)に関する問題です。同条には、漏電遮断機等の接地を省略できる条件が規定されており、主なものは以下の通りです。
- 機械器具を乾燥した場所に施設する場合
- 対地電圧が150[V]以下の機械器具を水気のある場所以外に施設する場合
- 機械器具に施されたC種接地工事又はD種接地工事の接地抵抗値が3[Ω]以下の場合
- 電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁の構造の機械器具を施設する場合
以上の条件を考慮し選択肢を見ると、イは水気のある場所に施設しており接地抵抗値が3[Ω]を超えているため、漏電遮断機の接地を省略することが出来ません。
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