筆記試験直前に勉強すべき範囲を紹介!試験会場でのアドバイスも
筆記試験が近づくと、勉強は過去問演習が基本になります。しかし、いざ過去問を時間を測って解いて見ると「合格点にあと一歩届かない」と焦る方も多いでしょう。
しかし、試験範囲のすべてを直前に復習するのは現実的ではありません。頻出範囲に絞った効率的な勉強が求められます。
本記事では、筆記試験直前に重点的に勉強すべき範囲と、実際の受験時に実践してほしい試験テクニックについてお伝えします。
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また、試験時に守るべき注意点についてアドバイス動画を公開しています。とくに「明日が筆記試験だよ」という方はぜひご覧ください。
目次
筆記試験直前!重点的に勉強すべき範囲はここ
筆記試験の直前では、過去問の勉強が基本となります。最低でも3年分は過去問を解き、60点以上を取れるようにしておきましょう。
すべての範囲で満遍なく得点できれば良いですが、どうしても合格点に届かない方は、ぜひ以下の3つの範囲を重点的に勉強してみてください。
- 施工方法のなかの「接地」「漏電遮断器」「絶縁」に関する問題
- 31番以降の「配線図」の問題
- 写真を用いた工具や材料に関する問題
なぜ上記3つの範囲が重要かというと、第一にこれらは暗記系の問題だからです。覚えれば正解できるのですから、試験直前でも十分に間に合います。
そして第二に、上記3つの範囲は頻出問題が多い得点源だからです。
そもそも、電気工事士に求められる能力として、おもに以下があげられます。
- 図面が読めること
- 器具が判別できること
- 工事の方法(設計、工具等の取り扱い、禁止事項)がわかること
電気工事を行うに当たり、図面が読めなかったり、工具の区別がつかなかったりしては話になりません。また、施工方法に含まれている接地や漏電遮断機器の設置、絶縁は電気の安全に直結する内容のため、知らないでは済まされません。
よって頻繁に出題されるのです。
逆に言えば、試験問題のはじめにある理論の計算問題は、実際の現場で求められるものではないため、試験直前で必死に勉強する必要はありません。すべての計算問題を捨てても合格点には到達可能です。
ポイントを押さえた効率的な学習を心がけ、試験直前の時間を有効に活用してください。
筆記試験受験時のアドバイス
筆記試験を受験する際のアドバイスをお伝えします。
- 最初に全問題に目を通す
- 配線図の問題から解きはじめる
- 計算問題は最後に解く
- 途中退出はしな
最初に全問題に目を通す
筆記試験が開始したら、すぐに問題を解き始めるのではなく、一度問題全部に目を通してください。
緊張して高ぶっている状態でいきなり1問目を解き出すと、ケアレスミスをしやすくなります。全体の問題量を把握することで多少気持ちが落ち着いてくるはずです。
配線図の暗記で解ける問題から解きはじめる
問題を解く順番は、31番以降の配線図の問題から解きはじめることをおすすめします。
屋内配線の問題は、ほとんどが一目で解けてしまう暗記系の問題です。筆記試験の配点は問題の難易度に関係なくすべて同じであるため、手間取る問題は後回しにする癖をつけましょう。
ただし、最小電線本数やリングスリーブ、差込型コネクタの個数を求める問題は解答に時間がかかるため後回しにします。
配線図が解き終わったら、その前の施工方法、材料、法令等の暗記で解ける問題を片付けてしまいましょう。このとき、少しでも悩む問題があったらいったん保留にし、すぐわかる問題からどんどん解いていくのが大切です。わからない問題で悩み続けると、時間を浪費するだけではなく、気持ちも焦ってケアレスミスを誘発する原因となります。
暗記で解ける問題をすべて解き終えたら、配線図で後回しにしていた問題、わからなくて保留にした問題をじっくり考えれば良いのです。
そこまで終わったら、今まで解いた問題をいったん見直しします。問題の「誤っているもの」と「正しいもの」を勘違いしているかもしれませんし、マークシートの付け間違えをしているおそれもあります。
なお筆記方式で受験される方は、自己採点用に問題用紙に◯を付けておきましょう。
計算問題は最後に解く
最後に、残しておいた1〜8番の計算問題に着手します。
理論の計算問題は慣れていないと時間がかかりますし、電卓が持ち込み禁止であるため神経も使います。
極論ですが、理論の計算問題がすべて間違っていても十分合格は可能です。もし解く時間がなければ、「ロ」か「ハ」のどれか一列にすべてマークしてしまえば1〜2問は当たります。
ちなみになぜロとハかというと、単純にこれまでその2つが正解の確率が高い傾向があったためです。やや邪道に感じるかもしれませんが、これも合格のテクニックですので、状況によってはぜひ実践してみてください。
途中退出はしない
試験開始後、1時間たつと途中退出は可能になります。しかし、可能な限り途中退出はしないでください!
もし解き終わっていたとしても、もう一度全部解くつもりで見直しをしましょう。
マークシート方式の試験では、まさかのマークミスが珍しくありません。正しい解答を選択できているか、しっかりマークされているか、必ず確認してください!
自己採点で合格と思っていて落ちたときほどショックなことはありません。
受験テクニックを駆使して筆記試験を合格しよう
筆記試験が近づき、焦る気持ちもあるでしょう。あと少しで合格に手が届く……といったときに効果を発揮するのが受験テクニックです。
ぜひ本記事を参考に、最後の追い込みをがんばってください。
なお第二種電気工事士試験の合格率についてはこちらの記事でまとめています。
関連記事:第二種電気工事士の12年間の筆記・実技別合格率の推移|勉強に必要な期間や方法
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