令和4年度(2022年)の第一種電気工事士試験の日程が公表されました。とくに制度変更はなく、例年通りの試験になると予想します。

この記事では、今年の第一種電気工事士試験の日程と、受験申込み〜免状取得までの流れ、試験の難易度について紹介します。

 

なお第一種電気工事士は受験資格がなく、第二種とのダブル受験も可能ですが、免状の交付には3年以上の実務経験が必要です。未経験から電気工事の世界を目指したい方は、第二種取得からのステップアップをおすすめします。

令和4年度第一種電気工事士の試験日程

第一種電気工事士の試験は年1回。令和4年度は下記の日程で実施予定です。

受験申込受付 2022年6月20日(月)〜7月7日(木)
筆記試験 2022年10月2日(日)
技能試験 2022年12月11日(日)

(出典:電気技術者試験センター「令和4年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」より)

 

例年は各都道府県で受験できますが、今年度の試験地はまだ発表されていません。

また申込みの際に受験生が選べるのは試験地(エリア)のみです。試験会場は受験票が来るまでわかりません。

第一種電気工事士の受験申込〜免状取得までの流れ

第一種電気工事士は受験資格がなく、誰でも挑戦できます。受験申込〜免状取得までの流れは以下の通りです。

  1. 受験申込
  2. 筆記試験の受験→合格
  3. 技能試験の受験→合格
  4. 3年以上の実務経験
  5. 免状申請
  6. 免状取得

筆記試験に合格後に技能試験を受ける点では第二種電気工事士と同様です。また免状交付に必要な実務経験は、受験前の経験も認められます。

申込方法と受験手数料

第一種電気工事士の受験申込は、インターネットか郵送でできます。

申込方法 受験手数料 支払い方法
インターネット 10,900円(非課税)
  • クレジットカード決済
  • コンビニ決済
  • ペイジー決済
  • 銀行振込
郵送 11,300円(非課税) 払込取扱票にて支払い

申込窓口は(一般)電気技術者試験センターです。

おすすめはインターネットからの申込みです。

郵送の場合、受験案内を取り寄せる必要があります。以前は書店などでも受験案内を入手できましたが、近年は置かなくなりました。前年通りであれば6月はじめ頃に配布されますので、早めに入手してください。

筆記試験の免除制度について

下記の項目に該当する方は筆記試験が免除になります。

  • 前年度の筆記試験合格者
  • 第一種、第二種、第三種電気主任技術者免状の取得者
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者

よって令和3年度の筆記試験に合格し、技能試験で落ちてしまった方は、今回に限って筆記試験が免除になります。

免除は自動で適用されませんので、申込みの際は必ず試験区分で免除を選んでください。もしも通常区分で受験した場合は、筆記試験の合格が改めて必要になります。

免状の交付には実務経験が必要

第一種電気工事士の免状交付には3年以上の実務経験が必要です。試験に合格しても、免状がなければ資格が必要な電気工事には従事できません。

実務経験の条件は、下記を除く電気工事です。

  • 電気工事士法の定義で電気工事から除かれている「軽微な工事」
  • 電気工事士法で別の資格が必要とされている「特殊電気工事」(最大電力500kW未満の需要設備のネオン工事及び非常用予備発電装置工事)
  • 5万V以上で使用する架空電線路の工事
  • 保安通信設備の工事

(引用:(一般)電気技術者試験センター

ちなみに第二種電気工事士を取得せずにいきなり第一種に合格した場合でも、認定電気工事従事者の認定を受ければ”電圧600V以下で使用する自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)”の電気工事に従事でき、実務経験を積めます。

第一種電気工事士の実務経験については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。

関連記事:「第一種電気工事士の実務経験は3年からに|経験の積み方や免状の申請方法も

第一種電気工事士の合格率

直近10年間の第一種電気工事士の合格率を見てみましょう。

合格率 筆記試験 技能試験
平成24年度 42.55% 60.15%
平成25年度 40.10% 75.75%
平成26年度 42.94% 58.05%
平成27年度 42.72% 70.93%
平成28年度 50.31% 61.67%
平成29年度 47.04% 63.54%
平成30年度 40.50% 62.75%
令和元年度 54.11% 64.70%
令和2年度 52.02% 64.07%
令和3年度 53.53% (未発表)
10年間の平均 46.58% 64.62%

(合格率は電気技術者試験センター(第一種電気工事士試験の主催)が発表しているデータから、合格者÷受験者(≠申込者)で計算しています)

直近3年で筆記試験が50%を越えてきていますが、それでも令和2年で筆記・技能に一発合格した人の割合は約33%です。簡単な試験ではないといえるでしょう。

効率よく合格を目指すなら日本エネルギー管理センターへ

令和4年度の第一種電気工事士試験の日程が発表されました。

とくに試験制度に変更点はなく、スケジュールも6月申込み、10月筆記試験、12月筆記試験と例年通りです。

 

第一種電気工事士は独学での合格も可能な資格ではありますが、第二種ほど合格しやすいわけでもありません。

効率よく勉強をしたい方は、日本エネルギー管理センターの講習会をご検討ください。

合格を最優先にしたカリキュラム内容で、最短・最小の労力での合格を目指せます。

詳しいカリキュラムや講習日程については、こちらの第一種電気工事士講習会ページをご覧ください。