送電線の振動対策
今回は、送電線の振動対策についてお話します。
高所に張られた送電線は、様々な要因で振動します。
一つが風による振動です。送電線に風が当たると、電線の後ろにカルマン渦というものが発生します。この渦により電線は微振動をおこし、条件により振幅が拡大することもあります。これを防止するため、電線にダンパーという重りをとりつけています。また、微振動により電線の支持点で摩耗が生じ断線する恐れがあり、その対策としてアーマロッドという部品を支持点に取り付け、電線が直接摩耗するのを防止しています。
風以外の振動発生原因として、電線に雪が付着することによるものがあります。
対策として、まずは雪の付着自体を防止(もしくは低減)する方法があります。その方法として、電線に難着雪リングをとりつけます。これにより、送電線に雪が付着しづらくなります。
電線に雪が付着すると、ギャロッピングやスリートジャンプなど非常に大きな振動が発生し、最悪の場合相間短絡事故に発展する恐れもあります。これを防止するため、相間にスペーサーを設ける対策が取られることがあります。
電力科目では今回述べたような知識問題が出題されます。しっかりと理解しましょう。
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