変圧器の保護設備には、前回までお話ししたような異常電流を検出して動作する継電器以外にも異常を検出する継電器が備えられています。

一つが、温度上昇を検出する継電器です。一番多い手法として、変圧器備え付けの温度計に警報接点を設けて既定の温度になった時に警報を発する方法です。絶縁物が劣化する一番の原因は過熱によるものです。そのため、各絶縁物に応じた温度に達したときに発報するように設定します。

もう一つが、変圧器の内部圧力上昇を検出して動作する継電器です。変圧器内部で短絡事故が発生すると、その熱により絶縁油が急激に膨張し内部圧力が上昇します。それを検出する継電器として、圧力継電器があります。また、圧力と合わせて絶縁油内でアークが発生した際に生じる可燃性ガスの増加を検出して動作する継電器にブッフホルツ継電器があります。

前回までにお話しした過電流継電器等とこれらの継電器を組み合わせることにより、変圧器でどのような異常が発生したかを迅速に把握することができます。

講習会を受講された方には講習録画の動画配信サービスを無料で実施しています!

皆さんの合格に向けて親切・丁寧・わかりやすい授業内容、質問がしやすい講習講師陣

電験三種、第一種・第二種電気工事士合格講習会の日本エネルギー管理センター

http://japan-ems.jp/

tell:03-6675-9988

エネルギー管理センター公式Twitter

https://twitter.com/#!/japanemsinfo

電験三種合格を目指すFacebookページ
http://goo.gl/sQrLX