電験3種理論や電気工事士筆記試験においてほぼ必ず行うこととなる計算が、抵抗による電圧の分圧や電流の分流計算です。
最も基本的な計算ですが、テクニックを駆使して解くことにより計算時間を短縮することができます。

まず抵抗による分圧からお話しします。
抵抗を直列に接続すると、各抵抗の電圧は抵抗の大きさに比例します。つまり、抵抗の大きさが3:4:5なら電圧の大きさの比も3:4:5となります。このことをしっかり理解していれば、問題によっては面倒な計算をすることなく、比率のみで電圧を求めることができます。
なお、抵抗を並列に接続した場合は同じ電圧であることも併せて憶えておくと良いでしょう。

次に抵抗による分流です。
抵抗を並列接続すると、各抵抗に流れる電流の大きさは抵抗の大きさに反比例するのです。つまり、抵抗の大きさが1:2:4ならば、電流の大きさは4:2:1となるのです。

問題集の解答などは、式で書かれていることが多くあります。しかし、今回お話ししたような理論がわかっていれば、面倒くさい計算をすることなく答えを導くことができます。
いかに効率よく計算を解くかが、電験3種合格への鍵となります。

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